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バングラデシュのオフショア開発事情

バングラデシュの風景

バングラデシュにおけるオフショア開発の特徴

若くて向上心のある優秀な若者が多い

通信や電源などの基本インフラが整備されていなかったり、政治的に不安定だったりなど、まだ途上中の印象があるバングラデシュ。不透明な要素が多いながらも、若くて向上心のある優秀な若者が多いことも事実です。 日本とは異なり、バングラデシュの大卒者の大半は英語でのコミュニケーションが可能。ダッカ大学などのトップ校出身のエンジニアは、国内はもとより国外からもオファーが入るほどです。

オフショア開発の競合は少なめなのでチャンス

韓国のSAMSUNG電子のように、バングラデシュの人材に早くから目を付けて大規模なR&Dを行ってきた企業もあります。その一方で日本企業は、まだまだバングラデシュの豊富かつ優秀な人材を活用しきれていないのが現状です。 その人材を活用しきれていないということは、すなわち、日本には競合が少ないということ。優秀な人材を早めに取り込み、トップチームを形成しやすい状態かも知れません。

バングラデシュにおけるオフショア開発の風土・国民性

大半の人が親日派

かつて日本がバングラデシュの独立を支持したという経緯もあり、バングラデシュ人の多くは、日本に良い印象を持っています。その親日感情は親から子へと受け継がれているため、新卒者を含めた若い世代でも、日本から仕事をもらうと誇りを持って取り組むとのこと。 戦後日本の経済成長の背景にも、多くの人たちが興味を持っています。日本人はどこに行っても尊敬されるようなので、仕事をやりやすいでしょう。

国内エンジニア数は約10万人

非常に優秀なエンジニアを抱えるバングラデシュですが、エンジニアの数自体は決して多くはありません。企業に所属しているエンジニアは、国全体で7万人程度。フリーランスを含めて10万人程度と推測されています。 ちなみに、2013年時点でのバングラデシュのITソフトウェアの市場規模は、約1000億円。日本の1/100ほどの規模となります。

バングラデシュにおけるオフショア開発の人件費相場とは

経験者エンジニアの月給は約6万円

バングラデシュにおけるエンジニアの月給は、4~5年の経験者で6万円ほど。新卒の場合は3万円ほどです。ベトナムなどのASEAN地域に比べれば、安いと言えるでしょう。

ただし、BUET大学やダッカ大学などの一流大学出身の学生については、国内での高い需要に加え海外での活躍という選択肢もあるため、他の一般的なエンジニアに比べると月給が3倍程度。15~25万円程度と考えておくと良いでしょう。

バングラデシュにおけるオフショア開発のメリット

首都ダッカで優秀な人材が多く活躍中

バングラデシュのエンジニアは非常に優秀ですが、一方でその数は約10万人と決して多いとは言えません。その10万人のエンジニアの多くは、首都ダッカに集中して住んでいます。よって、ダッカだけを切り取ってみれば、世界的なレベルのエンジニアが多く活躍中です。 一般的なシステム開発やweb開発はもとより、ビッグデータ解析やAI、高度画像処理、AR・VRなど、多くの分野の実践的な技術を習得したエンジニアが、ダッカにはたくさんいます。

英語でのコミュニケーションに不自由がない

バングラデシュでは、小学校から英語の授業が始まります。そうとは言え、すべての人が英語を話せるわけではありませんが、少なくとも大学を卒業した人であれば、さほど困難なく英語でコミュニケーションを取ることが可能です。 単純な比較は難しいかも知れませんが、日本人や中国人、ASEAN諸国の人々と比べれば、バングラデシュ人のほうが英語コミュニケーション能力は上でしょう。

エンタープライズシステム開発に強い

英語コミュニケーション力が高いということもあり、国内のエンジニアたちの多くが、欧米向けの開発経験を持っています。開発の中でも特にバングラデシュのエンジニアが受注しているのが、エンタープライズシステム開発。エンタープライズシステム開発の分野では、ASEAN諸国よりも強いと考えられます。

バングラデシュにおけるオフショア開発のデメリット

インフラが未発達

通信環境や電源など、基本的なインフラが未発達です。頻繁に通信が途切れたり停電になったりなど、日本での感覚のまま現地にしばらく滞在すると、そのギャップに驚くことでしょう。大手企業などの中には、バックアップ電源を完備しているところもあるようです。

転職率が高め

国内のエンジニアの数が少ないため、優秀な人材は他社からのオファーも多くなります。好条件を示された場合には、すぐに転職してしまうケースも少なくありません。また、バングラデシュのエンジニアは、会社に所属するよりもフリーランスのほうが稼げる傾向があるため、会社を辞めて独立してしまうケースも多いようです。 ただし、決してすべてのエンジニアが給与のみで所属を選んでいるわけではありません。成長できる環境かどうか、経営陣が信頼できるかなど、日本人と似た感覚のもとで働いているエンジニアも大勢います。

政治状況が不安定

普段は問題がなくとも、選挙の時期になると、ホルタルと呼ばれる激しい政府反対運動が起こることがあります。ホルタル宣言が発令されると市民は外出できなくなるため、企業活動自体ができません。 政治上のリスクをはらんだ国であることを、頭の片隅に入れておきましょう。

オフショア開発をバングラデシュで!新たな風を…

人口比から考えれば少数派ではあるものの、確実に世界レベルの技術力を備えたエンジニアが潜在している魅力的な国、バングラデシュ。歴史的に親日国でもあることから、ともに同じ苦楽を歩んでいける真の仲間になれるかも知れません。バングラデシュの優秀なエンジニアとの出会いが、日本のIT業界に新しい風をもたらしてくれそうです。

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