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ベラルーシのオフショア開発事情

ベラルーシにおけるオフショア開発の特徴

東欧のシリコンバレーとも呼ばれるIT立国

ベラルーシは東欧に位置しており、旧ソ連に含まれる国のひとつ。旧ソ連が崩壊した際に独立国家として誕生した国で、建国からはまだ30年とさほど経っていません。旧ソ連の組み立て工場とも呼ばれてきた歴史があり、製造立国としての人材が豊富な地域でした。現在ではIT産業の特区である「ハイテクパーク」設立や拡大などが政府主導で実施されてており、一人当たりのソフトウェアの輸出額は日本よりも7倍も上回っています。東欧のシリコンバレーとして、ルーマニア同様にベラルーシは台東しつつあるのが現状です。

まだ日本では馴染みがないが

ベラルーシは日本にとっては、あまり馴染みがないかもしれません。ベラルーシという国名を聞いたこともないという日本人もいるでしょう。しかしベラルーシは欧州や欧米からのオフショア開発の有望先の国のひとつです。

またベラルーシは1986年に起こったチェルノブイリ原発事故の際、被害を受けた最大の国とも言われています。2015年の時点でさえ、国土の約17%が汚染されており、国民の12%余りもの方々が汚染の地域に住んでいるという現状です。日本で福島原発事故が起きて以降、同じ原発事故の被害を被った地域同士ということもあり、仙台や福島の子供たちがベラルーシを訪問するなど日本とベラルーシの民間交流が盛んになっています。そのため日本でも徐々に知名度が高まっている国になっているでしょう。とくに福島エリア周囲の知名度は高くなってきているようです。

ベラルーシにおけるオフショア開発の風土・国民性

穏やかな国民性

ベラルーシは、ロシア人としての気質を引き継いでいると言われています。ロシア人は親しくない人の前で笑顔を見せることは、恥ずかしいこととされており、一見冷たく感じてしまうかもしれません。しかし親しくなればフレンドリーに接してくれ、親身になって支えてくれるはず。またベラルーシの人はロシア人やウクライナ人よりも穏やかな性格と言われています。トラブル時にも感情的になるのではなく、冷静に対処し意見を交わしながら議論を行ってくれるでしょう。

独裁政権

1991年に旧ソ連から独立を果たした後、最初に大統領の座に就いたのがアレクサンドル・ルカシェンコです。このルカシェンコ大統領が親ロシア派であり、今でもレーニン像が建築されています。ベラルーシはルカシェンコ大統領の独裁国家であり、独裁者の意見によって政策が決定されています。

しかし国民レベルではさほど締め付けは強くない上、ヨーロッパ諸国のオフショア開発先としても人気なことから、カントリーリスクのうち極端なものは、現在は想定しなくても問題はないかもしれません。

ベラルーシにおけるオフショア開発の人件費相場とは

ベラルーシのエンジニアの月額賃金は約13万~18万円

ベラルーシ人のエンジニアの平均給与は3,000~4,000BYNと言われています。2020年3月10日時点での為替相場では日本円にして13~18万円程度でしょう。この数字だけ見ると、インドやインドネシアなど東南アジアと比較すると高く感じるはずです。しかしITの人材の豊富さなどを考慮すれば、決して条件の悪い国とは言えないのではないでしょうか。

ベラルーシにおけるオフショア開発のメリット

優秀な人材が集まりやすく、技術力が高い

ベラルーシではIT立国であるため、人材が豊富なのが現状です。ITエンジニアの数は2016年の時点で11万にも及ぶと報告されています。エンジニア系の卒業生は毎年15,000人も輩出しており、今後もITの知識を保有した人材は増加していくでしょう。さらにアメリカなどからオフショア開発先として選ばれていることから分かるように、高い技術力も魅力のひとつです。

アーキテクトが設計

最初に行った設計の段階から最も高いスキルセットがでてきており、顧客のビジネスモデルを考慮し、さらに必要なパフォーマンスなどを考えたうえで、トータルの設計をまとめてくれるでしょう。アーキテクトがきちんと設計をおこなってくれるため、コストに対して比較的高品質なプロダクトを提供してくれることが予想されます。

ベラルーシにおけるオフショア開発のデメリット

日本とのオフショアに不慣れ

アメリカなどのオフショア開発としての発展してきた経験や実績を積んでいる国のため、オフショア開発のノウハウはしっかりあります。しかし日系の企業は東南アジアのように進出している訳ではないため、日本のオフショア開発には不慣れな現状です。そのため日本語が使えるエンジニアの数も少ないでしょう。

ベラルーシならではのオフショア開発をもとめて…

ベラルーシ人はロシア人などと比べても穏やかな性格で、差別も少ない国のひとつです。親しくなれば助けてくれるなど情にも厚いといった一面があります。そのため日本人と性格も合いやすいでしょう。ITのエンジニアも多く、技術力も高いというメリットがあります。アメリカなどのオフショア開発の実績も豊富な国ではありますが、日系企業が多く進出しているメジャーな国ではありません。そのため未開の地でのオフショア開発を求めている日系の企業にとっては、魅力的な国ともいえるでしょう。東欧エリアでのオフショア開発を検討している企業は、ベラルーシも考えてみてくださいね。

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