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インドの風土や国民性による働き方の違い

インドイメージ

インドは古くからオフショア開発国として人気であり、日本だけでなく欧米諸国からも多くの企業が進出していますが、一方でインドならではの文化や働き方もあります。ここではオフショア開発を成功させる上で重要な、インド人の働き方や仕事観について解説しています。

日本とインドの働き方の違い

インド人は日本人よりも現実的で個人主義

日本では快適な労働環境の条件として、人間関係や仕事へのやりがいを重視する人も少なくありませんが、インドではまず一般的に「高い給料」と「充実した福利厚生」が最重要ポイントです。 インド人労働者の多くにとって、「働くこと=お金を稼ぐこと」であり、そのために必要な知識や経験の習得を行います。

また、きちんと福利厚生が整えられていることも重視しており、例えば家族が急病になったからといきなり仕事を休むことは、インド人にとって当然の権利であると考えられています。

チャレンジ精神と独立精神が旺盛な仕事観

優秀な人材はチャレンジ精神と独立精神にあふれており、起業したり新しいフィールドへ飛び出したりするケースが珍しくありません。また、知識や技術を習得することで高賃金を目指せたり、より良い労働条件で働けたりすると分かれば、積極的にスキルアップを目指す点もインド人の特徴です。

一方でインド人には楽観的な側面もあり、悩むよりもまず行動し、その先で失敗したとしても、その時に対処法を取れば良いと考える傾向があります。

トラブルが起きてもくよくよせず、気分を切り替えて問題に対処していくことがインド人にとっての「優秀さ」といえます。しかし、厳密なスケジュール管理が必要なプロジェクトでは問題を未然に防ぐことも大切であり、ブリッジSEやプロジェクトマネージャーを活用してリスク対策を行うこともポイントです。

オフショア開発でトラブルになりやすい休日の違い

インド人にまとまった休みはほとんどない

インドでは、日本でいう祝祭日に当たる日がほとんどありません。これは、インドが多民族・多宗教国家であることも理由の1つです。

インドで最大の宗教はヒンドゥー教であり、その割合はおよそ80%ほどです。しかし、インドはそもそも人口が13億人という膨大な規模であり、例えばおよそ14%程度とされるイスラム教徒だけで考えても、日本人の総人口よりも多数になります。そのため、インドでは宗教行事や国家行事にもとづいた祝祭日よりも、会社の休日カレンダーや有給休暇などで休みを取ることが一般的です。また、地方によっては独自の休日を設けていることもあります。

インドでオフショア開発を行う場合、まず現地企業の年間スケジュールを確認するようにしましょう。

インド人エンジニアの技術力

人口が多いからこそ技術格差もある

世界で最初に「0」の概念を発見したとされるインド人は、数学に強く、IT分野でもインド人エンジニアは世界中の大企業で欠かせない人材とされています。 しかし、これは半分正解で半分間違いといえるでしょう。

実際は、確かに非常に優秀な人材が多い反面、基礎的なプログラミング能力さえ持っていないエンジニアも少なくありません。

インドがIT大国として成長している背景には、ITエンジニアがカースト制に縛られず就職できるという面もあります。そのため、意欲的なインド人は積極的にIT分野で学んでいますが、充分な基礎力が足りていないケースもあります。インドでのオフショア開発を成功させるには、具体的な実績やデータを検証して、インド人エンジニアの技術力を冷静に確かめることが必須です。

インド人エンジニアの給料

インド人エンジニアの給料は高め

オフショア開発先として選択されるアジア諸国の中で、最もエンジニアの平均給料が高いのがインドとされています。

高度な技術を持った人材によるIT分野の発展に伴い、世界中からプロジェクトを請け負っているインドでは、それに応じて経済成長も急速に進んでいます。そのため、オフショア開発の拠点としてインドを選ぶ際は、単純にコストメリットを考えるよりも、費用と成果の両方を考慮したコストバランスの検討が必要です。

まとめ

世界最大のIT大国として急激に成長を続けているインドは、人口も世界最大規模であり、意欲的で優秀な人材も多くそろっています。ただし、現実的で個人主義の傾向が強く、きちんと管理するには日本側にも相応の意識が求められます。また、インド人エンジニアの人件費高騰も続いており、インドでのオフショア開発で成功するためには、インド人の性格や働き方を理解した上で、コストバランスを冷静に見極めることが欠かせません。

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