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設計開発 CAD/CAM/CAE

設計書

製品製造の設計開発で用いられるコンピュータシステムCAD・CAM・CAE。それぞれ用いられるシーンが異なるのが特徴で、国内での市場規模は機械業界を中心に広がっています。設計開発にオフショア開発の導入は適しているのか、メリットやデメリットから考えていきます。

設計開発(CAD/CAM/CAE)におけるオフショア開発のメリットとは

安い人件費で優秀な人材を獲得できる

日本よりも人件費が安い国にオフショア開発を委託することで、コストを抑えて開発を進められます。日本で1人雇用するコストで多くの優秀なリソースを獲得できるため、スピーディーかつ高品質な仕上がりを実現できるのもメリットの1つです。

海外市場を視野に入れた開発や情報収集ができる

いきなり現地に海外拠点を設けるよりも、オフショア開発を進めながら現地のマーケティング事情を収集するほうがコストやリスクを抑えることができます。現地事情をよく知るオフショア先のエンジニアを通してリアルなニーズを知ることで、より具体的なマーケット開拓の検討が可能です。

会議

設計開発(CAD/CAM/CAE)におけるオフショア開発の成功事例

約1億5,000万円のコスト削減に成功

日本からベトナムのオフショア企業に自動車内装計の設計・モデリング(CAD)を委託したA社。日本語を話せる現地のスタッフがVPNを通じて打ち合わせを行い、指示内容を母国語でスタッフにディレクション。認識のすれ違いなくスムーズに開発を進行した結果、9年間で約1億5,000万円のコストカットを実現しました。

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成功要因、そしてその横展開方法とは

円滑なコミュニケーション体制が整っていた

オフショア開発においてハードルとなるのが言語の違いや地理的な距離による、コミュニケーション不足です。コミュニケーションが円滑にとれないことで指示の理解が十分でなかったり、進捗管理の把握が難しくなったりする可能性があります。今回のケースでは日本語を話せるスタッフがエンジニアとの間に入ったことで、密なコミュニケーションを取れただけでなく、指示も明確に伝わったのが成功要因として大きいと言えるでしょう。

設計開発(CAD/CAM/CAE)をオフショア開発に委託するデメリットとは

指示の理解不足による品質低下やコスト増

日本の感覚で作業内容をあいまいに指示する、または仕様や設計書の内容を明確にしていない場合、認識のすれ違いで求めていたクオリティに仕上がらない可能性があります。やり直しによりスケジュールに影響がでるだけでなく、コストがかかってオフショア開発のメリットを十分に得られません。

データやノウハウ流出の危険性

設計開発の現場の特性として、他社との協業や外部の設計会社からの派遣などメンバーの入れ替わりが頻繁に行われる傾向にあります。そのため、セキュリティ管理が不十分でない場合、データやノウハウが流出してしまう危険性も。オフショア開発の委託先を検討する際はセキュリティ体制や情報保守の契約の確認が必要です。

警備員

設計開発(CAD/CAM/CAE)におけるオフショア開発の失敗事例

設計開発(CAD/CAM/CAE)におけるオフショア開発の失敗事例は見つかりませんでした。

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失敗要因、そしてその横展開方法とは

言語や地理的な距離によるコミュニケーションの難しさ

設計開発におけるオフショア開発の失敗事例は見つからなかったものの、考えられる理由としては言語の違いや地理的な距離によるコミュニケーション不足です。現場の進捗管理や品質管理のチェックがスムーズに行えず、スケジュール遅れや品質低下を招きかねません。そのため、日本語対応ができるスタッフがいるかどうかは重要なポイントになります。現地のエンジニアとの橋渡しの役割を担ってくれることで円滑にコミュニケーションがとれ、言語や考え方の違いによるボタンの掛け違いを防ぐことが可能です。

ものづくり大国としてのオフショア開発の選択

深刻なエンジニアの人材不足に悩む日本にとって、海外のリソースを活用できるオフショア開発の需要は今後ますます高まっていくと予想されます。オフショア開発ならではのデメリットや課題はまだまだ残っているものの、海外からの新しい出会いの風が開発の刺激や発展につながる可能性を持っていることは見過ごせません。

CAD・CAM・CAEに対する国内の市場規模は拡大しているため、海外の優秀なリソースを見過ごすことはビジネスチャンスを逃すことにもつながります。ものづくり大国と呼ばれる日本として、今後さらに深刻になっていく人材不足の問題とどう向き合っていくのかを考えるターニングポイントが来ているのかもしれませんね。

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