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DTP制作

DTPのイメージ

出版事業で欠かすことのできないDTP制作ですが、活字離れなどの影響もあって出版業界は縮小傾向にあり、出版社の中にもコスト削減のためにDTP制作をオフショア開発で進めて行こうと考える企業が増えているようです。ただし、海外DTP制作はメリットが多い反面、言語が異なる国へ依頼するメリットもあり、まずはその違いをしっかりと認識しておくことが重要です。

DTP制作におけるオフショア開発のメリットとは

圧倒的な低コスト

一般的に国内でDTP制作を行う場合、デザイナーなどの人件費なども合わせるとそのコストは1ページにつき15,000~30,000円程度とされています。しかしこれを例えば中国などに委託すると、1ページあたりの費用が約1,000円程度になり、その差は歴然です。そのため、ページ数が多ければ多いほど、翻訳料などを考慮してもトータルコストが圧倒的に抑えられるという点は、まさしくオフショア開発ならではのメリットといえるでしょう。

日本企業向けのDTP制作の訓練校も増えている

国によっては、日本企業向けのDTPデザイナーなどを育成する訓練校や、企業としての研修制度などが増えてきており、日本人の感性や流行などを考慮した製品を提供できる海外企業も増えています。海外DTP制作で最も注意すべきは言語や文化の違いに起因するトラブルやミスなので、日本語や日本文化について正しく知っているスタッフが増えれば、それはそのまま制作物の品質向上につながります。

DTP制作におけるオフショア開発の成功事例

中国への発注で大量発注が可能になった

これまでは、日本でDTP制作を一度に大量発注することは難しくありました。しかし中国は大人数による人海戦術で対応してくれるため、大量発注を任せられるようになりました。しかも若いスタッフなら月給20,000円くらいで雇えるので、コスト的にも助かっています。

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必要な作業とメリットをしっかりと見極めた委託

DTP制作をオフショア開発する場合、基本的に言語や出版業界のルールといった、日本と海外の違いをしっかりと認識しておかなければなりません。ですが、その部分についてきちんと役割分担や準備を行えていれば、圧倒的な低コストで大量発注可能という海外DTP制作は、今後の日本の出版業界でもスタンダードになるかも知れません。

DTP制作をオフショア開発に委託するデメリットとは

通訳を介することで生じる意思の相違

日本語で制作しなければならない出版物のデザインを海外DTP制作で行う場合、デザインや文字組みなどは海外で任せられても、最終的な校正などは原則的に日本で行わなければなりません。また、デザインなどに関しても、現地の作業スタッフへ指示を伝える際には通訳を介さなければならず、翻訳の仕方でちょっとしたニュアンスの違いや細かいオーダーミスが発生する可能性があります。

翻訳料などのコストも必要

海外DTP制作では、DTP制作そのもののコストは国内制作よりはるかに安いものの、手数料や翻訳料といった余計な費用がかかります。それを考慮しても充分な利益が見込めるのであれば問題ありませんが、成果物がイメージと違っているといったリスクを考えれば、経済的なプラスが相応になければDTP制作をオフショア開発する必要性がありません。

DTP制作におけるオフショア開発の失敗事例

オーダー内容と違うものが作られてやり直しで余計な出費

基本的に日本語の少ないデザインを任せているものの、それでも通訳を使っているせいできちんと要望が伝わっておらず、結果的に依頼したものとは違うものが制作されてしまいました。そのため、再制作に余計なコストがかかり、経済的メリットがなくなってしまったという失敗事例があります。

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意思疎通でのリスクを限りなく0にする取り組みが重要

言語的な面で考えれば、海外DTP制作にはほとんどデメリットしかありません。そのため、海外DTP制作を成功させるか失敗させるかは、言語や文化の違いで発生するトラブルのリスクをどこまで下げられるかにかかっています。近年は日本語の制作物について勉強させる企業も増えていますが、自社としてもオーダーの仕方を改善したり、校正のタイミングを見直したりといった工夫が必要です。

日本のDTP制作は海外委託が当たり前になるのか?

国内の出版業界がこのまま縮小していき、一方で海外に日本企業向けのDTP制作を行える人材が増加していったとすれば、やがて日本の出版物におけるDTP制作はオフショア開発が基本という時代が来るかも知れません。実際、アニメやゲームといったサブカルコンテンツは海外制作も増えており、改めてコストと成果物の品質のバランスを比較検討していくことは、決して無駄ではないでしょう。

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