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ソフトウェアテスト

プログラム

高品質なソフトウェアを向上させるためには、ソフトウェアテストは不可欠です。第三者検証としてオフショア開発にテストや検証を委託するケースもあり。ソフトウェアテストにオフショア開発を導入するメリットやデメリット、実際の事例から見た成功もしくは失敗の要因について解説します。

ソフトウェアテストにおけるオフショア開発のメリットとは

第三者の目による検証で品質を担保できる

オフショア開発を行っている企業の中にはソフトウェアテストを専門に行っているところも多く、テストや検証に関するノウハウが蓄積されていることで一定の品質を担保できるメリットがあります。国内でテストを委託するよりもコストが安いため、オフショア開発のトライアルとしてテストのみを行う事例も増えています。

エンジニアが開発に専念できる

エンジニアが開発からテストまでを担当する場合、テストに時間を費やすことで開発のモチベーション低下につながる可能性があります。優秀なエンジニアのリソースをテストに割くよりも、企画や開発に専念してもらうほうが企業としてもメリットが大きくなります。

タイピング

ソフトウェアテストにおけるオフショア開発の成功事例

リアルタイムのやり取りで認識のズレを防止できた

自社でテストを行うにはリソースが不足しており、スタッフだけでは間に合わないという状況からフィリピンの企業にオフショア開発を委託したA社。リアルタイムでやり取りできるコミュニケーションツールの活用で認識のズレをなくせたほか、国内で開発するよりも低コストかつスピーディーな対応でスケジュール通りの完成へとつながりました。

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成功要因、そしてその横展開方法とは

円滑なやり取りを叶えるコミュニケーションツールの活用

オフショア開発の場合、地理的な距離や時差の問題でコミュニケーションが不足してお互いの認識にズレが生じる可能性も。ソフトウェアテストにおいてはチェックする項目の認識が食い違ってしまうとやり直しやコスト増につながりかねないため、今回のチャットツールの活用のように密なやり取りを叶えられる体制づくりが成功のカギを握っています。

ソフトウェアテストをオフショア開発に委託するデメリットとは

日本のエンジニアのように仕様書の行間を読まない

国内の開発やテストであれば曖昧な仕様書だとしても行間を読んで対応してくれるケースは多いのですが、海外では仕様書に明確に書かれていないことは対応されません。そのため、「言わなくても分かるだろう」と思っていることであっても、相手にしっかりと伝わるような仕様書の明確化が必要になります。

仕様書の理解不足の対応によるコストアップ

曖昧な仕様書が原因でテストがしっかり実装されないまま納品されると、日本側での受け入れテストで大量のバグが発生しかねません。品質の低下を招くのはもちろん、修正に多くのリソースが必要になることでオフショア開発のコストメリットが得られない可能性もあります。

会議

ソフトウェアテストにおけるオフショア開発の失敗事例

バグ修正の対応漏れで低品質の成果が納品

ベトナムのオフショア会社に開発からテストまで依頼していたB社。しかし、納品後の受け入れテストで基準値の約3倍のバグが残っている結果に。ブリッジSEによると開発者とテスト担当者が分かれており、指摘されたバグの修正に開発者が乗り気でないことで品質の低下につながったとのこと。追加テストは無償で行ってもらいコストはかからなかったものの、日本側の工程が後ろ倒しになったことでスケジュールに遅れが生じる結果となりました。

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失敗要因、そしてその横展開方法とは

現場のテスト計画や修正フローの確認不足

国内の開発と違って現場の状況を把握しにくいオフショア開発では、開発の初期段階で委託元やブリッジSEを交えてテスト計画や修正のフローについて認識をすり合わせておくことが大切です。今回のケースではバグが指摘されていたにもかかわらず修正が遅れたことで多くの対応漏れを発生させてしまったため、早い段階で修正に対応できるフロー体制を決めておくことで品質低下の回避につながります。ブリッジSEに任せきりにするのではなく、決定した計画通りに進んでいるかの確認も重要です。

チェック

ソフトウェアテストをオフショア開発のはじめの1歩に

オフショア開発のお試しとして、テストのみを導入する企業も増えているソフトウェアテスト。国内でテストを行うよりも低コストで品質が担保できるのはもちろん、優秀なエンジニアをテストではなく企画や開発に割くことで人材としての価値損失を防ぐメリットもあります。IT事業に対する需要がどんどん増加していく中、いかにオフショア開発を上手く活用していくかが今後ますます重要になってくるかもしれません。はじめの1歩として踏み出しやすいソフトウェアテストからオフショア開発がどのような風をIT業界にもたらすのか、注目したいポイントになります。

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