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Webシステム開発

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少子高齢化が進む日本ではエンジニアの人材不足が深刻な課題となっており、Webシステム開発の分野においても例外ではありません。経済産業省の調査によるとIT人材の不足数は2020年に37万人、2030年には79万人にまで到達すると予想されています。深刻な人材不足や高額な開発費用の打開策として注目されているのが、人件費が安く労働力の多い海外に業務をアウトソーシングするオフショア開発です。エンジニアの量よりも質を重視するWebシステム開発においてもオフショア開発が有効なのか、メリットやデメリット、事例などから向き合っていきます。

Webシステム開発におけるオフショア開発のメリットとは

優秀な人材を低コストで確保できる

エンジニアの人材が不足している国内において優秀なエンジニアは引く手あまたであり、獲得競争によって人件費も高騰しています。一方で中国やインドなどは優秀なエンジニアが多く、安い人件費で雇用できるコストメリットあり。同じく人件費の安いベトナムも国をあげてIT人材の育成に力を入れており、国内で開発するよりも大幅なコストカットを実現できる国としてオフショア開発の拠点に選ばれています。

短い納期での完成を目指せる

オフショア開発であれば優秀なリソースを多く確保できるため、国内で開発するよりも短い納期での完成を目指せます。短い納期で質の高いWebシステムをクライアントに提出でき、自社の信頼度を高められるメリットもあり。開発にかける期間が短いことで、その分の人件費やさまざまな開発コストを削減できるのも魅力です。自社のWebシステムをできる限り早く稼働させたい企業にも適しています。

Webシステム開発におけるオフショア開発の成功事例

優秀な開発リソースの活用で短期間での開発を実現

ネットショップ向けの管理システムの立ち上げに、ベトナムでのオフショア開発を導入したA社。海外へのアウトソーシングを選んだきっかけは、自社の開発リソースの少なさでした。自社の技術責任者を実際に現地に派遣してスタッフと意思疎通を図ることで、スムーズに開発が進行。スタッフの育成に力を入れている会社で優秀な人材が多かったこともあり、2ヶ月という短い開発期間で質の高いWebシステムのローンチに成功しました。

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成功要因、そしてその横展開方法とは

現地とのズレを生むコミュニケーションロスの回避

今回の事例を成功に導いた要因として考えられるのは、自社の責任者を現地に派遣したことによるコミュニケーション手段の確保です。海外に業務を委託するオフショア開発では現地スタッフとのコミュニケーションロスに陥りやすく、指示書や納品物に対する認識のズレや進捗の把握不足による納期遅れを引き起こすケースもあり。そのため、社員の現地派遣をはじめ、ブリッジSEを確保することでコミュニケーションロスを回避でき、進捗管理やトラブルへのスムーズな対応によって短期間での開発実現を叶えられます。

Webシステム開発をオフショア開発に委託するデメリットとは

コミュニケーションをとるのが難しい

言語の違いをはじめ、地理的な距離、文化や商習慣の違いなどでスムーズにコミュニケーションをとるのが難しく、どれだけ優秀な人材を揃えたとしても認識のズレによって品質に影響がでてしまうことも。修正にかけるコストが発生することで、オフショア開発ならではのコストメリットを得られなくなる可能性もあります。円滑にコミュニケーションを取るためには、日本と現地の懸け橋となるブリッジSEやコミュニケータ―の確保が必要です。

人材流出でノウハウが蓄積しづらい

海外ではより良い条件の職場に転職するエンジニアが多く、人材流出によってノウハウを蓄積できないデメリットがあります。毎回違う担当者に開発スタイルや仕様を伝える手間がかかるほか、開発中に人材不足になってしまい納期遅れを引き起こす可能性も。人材流出に対しては、一定期間の契約で専属チームを確保できるラボ型契約で対策できます。ただし、契約期間中は開発を行っていないときでもコストが発生するため、慎重な検討が必要です。

Webシステム開発におけるオフショア開発の失敗事例

開発のノウハウがなく、期待していた結果にならず…

アジャイル開発でのWebシステム構築を海外に委託したB社。しかし、現地のオフショアチームにアジャイル開発の経験がなかったため、思い通りに開発が進まず…。また、細かい仕様変更といった依頼に対しても、経験不足により柔軟に対応してもらえませんでした。開発中だからこそ分かるシステムの改善点についても現場スタッフから積極的に意見が出ず、不満の残る結果となってしまいました。

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失敗要因、そしてその横展開方法とは

得意分野や実績の確認不足は失敗にハマる落とし穴

Webシステム開発とひとくちに言っても開発手法がいくつかあり、オフショア開発の委託先が希望する手法を得意としているとは限りません。特にアジャイル開発といった短期間での開発や高い柔軟性を必要とする手法の場合、手法に精通している人材の有無が成功を左右する条件になります。そのため、委託先が希望する開発手法を得意としているか、実績があるかどうかをしっかり確認したうえで検討するようにしましょう。

進化の追い風としてのオフショア開発の可能性

海外の優秀なリソースを確保できるオフショア開発は、深刻な人材不足に悩む国内のWebシステム開発やIT産業の発展に貢献する大きな可能性を秘めています。低コストでの開発を叶えられるため、新たなビジネスチャンスとしてWebシステムを検討している企業にとっても導入の後押しとなりやすい魅力もあり。オフショア開発による新たな人材との出会いがWebシステムの充実につながり、日々の暮らしの利便性を向上させるきっかけとなるかもしれません。

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