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ウクライナのオフショア開発事情

ウクライナの風景1

ウクライナにおけるオフショア開発の特徴

生産性の高さで他のオフショア諸国を圧倒する国

ウクライナに拠点を作ったある企業によると、ウクライナ人の仕事の生産性の高さには目を見張るものがあると言います。単純に比較できるものではありませんが、たとえばインド人が3~4人で仕上げる仕事を、ウクライナ人は1人で仕上げるイメージとのこと。大半のエンジニアが英語で仕事をできるため、コミュニケーションから生まれる仕事上の齟齬も生じにくいとされています。

徹底した理数系教育に立脚した底力のあるエンジニア

ウクライナは、幼少期から理数系教育を徹底している国。蓄積されている知識やセンスが分厚いことから、新たな技術の理解や習得スピードが非常に早いと言われています。理系の博士号を持ったエンジニアもたくさんいるそうです。

ウクライナにおけるオフショア開発の風土・国民性

仕事への向き合い方は日本人に通じるものがある

日本のIT業界における全般的な姿勢は、エラーが起きない保守的なシステム作り。一方でアメリカ等における姿勢は、スピード重視。スピードを優先してシステム作りを終え、その後で不足する部分を補っていくという姿勢です。金融系などのシステム作りは日本式が、モバイル業界におけるシステム作りはアメリカ式が合っていると言っても良いでしょう。 この点に照らすと、ウクライナ人の仕事に対する姿勢は、どちらかと言えば日本式。ドイツからの発注が多いことや、寒冷地に特有の文化に関連しているのかも知れません。

バーニャと呼ばれるサウナで人間関係が深まる

かつて日本では「タバコミュニケーション」という言葉がありました。喫煙所での何気ない会話が互いの信頼関係を産み、やがて良質のチームが出来上がっていくという考え方です。 これに近い考え方が、ウクライナにおけるバーニャ。バーニャとはウクライナのサウナのことで、ビジネスチームの信頼関係を深めるうえで非常に重要な役割を果たしているインフラとされています。日本にも「裸の付き合い」という言葉がありますが、この点でもウクライナと日本は似ているようです。

ウクライナにおけるオフショア開発の人件費相場とは

ウクライナのエンジニアの月額賃金は約26万円

ウクライナ人のエンジニアの平均年収は20,400~39,000ドルと言われています。1ドル106円程度と仮定すれば、平均年収は約216~413万円。月額で約18~34万円、平均月額で26万円といった相場でしょう。 この数字だけを見ると、インドやベトナムなどのほうがお得に感じるかも知れません。しかしながら、インドやベトナムなどには、日本人が1人分の仕事と判断する量に対し、3~4人分の見積もりを出してくる例がたくさんあります。仕事のクオリティも考慮した場合、かならずしもウクライナ人の人件費が高いとは言い切れません。

ウクライナの風景2

ウクライナにおけるオフショア開発のメリット

優秀な人材が多い

ウクライナ人には優秀な人材が多いとされています。物理学や数学の博士号を持つ人材や、日本への留学経験がある人材など、磨けば光る原石がウクライナにはたくさんいます。コスト面よりも、単純に「人材が豊富」という理由でウクライナを選ぶ企業も少なくありません。

技術の習得が非常に早い

未知の技術であったとしても、指導やディスカッションを通じることで、ウクライナ人は非常に早いスピードで技術を習得していきます。そのスピード感は、まるで欧米のIT企業並みと評する専門家もいるほど。

エンジニアの多くは英語で仕事をしている

ウクライナの一般の人たちはウクライナ語を使用し、英語は通じません。しかしながらエンジニアの多くは、英語で会話をすることができます。その理由は単純で、普段から英語圏の会社と仕事をしているから。英語を使える以上、コミュニケーションで問題を感じることはほとんどありません。

ウクライナにおけるオフショア開発のデメリット

近年は地政学的リスクが安定しているが

ウクライナでは、ロシア派と反ロシア派の勢力が対立しています。現在では状況が安定しているものの、わずか数年前には、ロシアの軍事力が関与したとされるクリミア・東部紛争が発生しています(日本はウクライナ派)。 日本の外務省が公表しているウクライナの「危険情報」の中には、2019年現在でも渡航中止勧告区域があります。平和慣れした日本人にとって、あまり穏やかな情報ではありません。

ウクライナならではのオフショア開発をもとめて…

スピードや効率を重視しつつも、特にクオリティを大切にするウクライナ人。日本人に相通じるような姿勢を持ちながら、優秀な人材が多く存在するウクライナは、オフショア開発を狙う日本企業にとって、まさに穴場とも言えるような国と言えるでしょう。未知の可能性を無限に秘めたウクライナ人との出会いが、日本のIT企業に新しい風をもたらしてくれるものと考えます。

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