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ウクライナのオフショア開発のデメリット

従来、東南アジアがオフショア開発先として注目を浴びてきましたが、近年では東欧諸国のオフショア開発も人気です。特に東欧諸国のひとつウクライナは日本人の気質に似ているなどのメリットが様々でしょう。しかし残念なことにメリットばかりではありません。ここではウクライナに依頼するデメリットについて、いくつか紹介します。

ウクライナでオフショア開発を行なうデメリット

日本とのオフショア開発になれていない

ウクライナなどの東欧諸国は、もともと欧米企業のオフショア先として人気だった過去があります。そのためオフショア開発自体のノウハウはしっかり持っていますが、日系企業のオフショア開発にはまだ不慣れと言えるでしょう。欧米企業と日系企業のプロジェクトマネージメントは似ているところもありますが、多少異なる部分もあるため調整が必要です。

さらにウクライナで日本語を堪能に話すことができ、開発を進めてくれるようなエンジニアもまだまだ少ない現状もあります。

ただしウクライナは英語が母語でないながら英語のシステム開発を行ってきているため、外国語でのシステム開発自体は問題ありません。コミュニケーションをしっかり取れば円滑に進むはずです。

アジアに比べて時差が大きい

東欧諸国に位置するウクライナの場合、時差の問題も浮上しきます。日本とは7時間程度の時差があるため、リアルタイムでチャットを用いたやり取りを行う、ロングミーティングなども困難です。この問題だけはどうにもなりませんから、メールなどを用いる・フォロー・ザ・サン方式で行うなど上手く時差の問題を解決するようにしてください。

他のオフショア開発先に比べ人件費が高い

ウクライナはオフショア開発先として人気の高いベトナムやミャンマー、カンボジア、フィリピンなどの国々と比較すると、人件費が高くなってしまいます。ウクライナにおけるエンジニアの平均年収は約20,400〜39,000ドル程度です。しかしウクライナは生産性に優れているため、コストパフォーマンスという観点で見ると人件費のデメリットはないようなものでしょう。

ウクライナのオフショア開発について考察

日系企業によるウクライナのオフショア開発は、まだ始まったばかりです。そのためウクライナが日系企業のやり方に慣れていない状況は当然ともいえるでしょう。またウクライナを拠点にする最大のデメリットは時差。根本的な解決が図れない問題ですので、メールなどでやり取りをしなければなりません。

なお、人件費は高い思われがちですが、生産性などを考慮すると決して高いとは言えない価格です。事実、欧米諸国のIT企業の多くがウクライナを拠点にしています。またウクライナを拠点にする際、エンジニア以外のスタッフコストやオペレーション費用がリーズナブルという点もウクライナを選ぶ理由のひとつです。