オフショア開発ガイド

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ベトナムのオフショア開発で失敗する要因

近年、オフショア開発先として非常に人気のあるベトナム。国をあげて優秀な人材排出に取り組んでいることや勤勉な国民性など、オフショア開発先に選びたいと感じるポイントが多くあります。ただし、実際に開発を行う中でトラブルが起こるケースがあるのも事実。そこで、トラブル事例となぜ失敗してしまうのか、そしてトラブルの回避方法を見ていきましょう。

ベトナムでのオフショア開発トラブル事例

ベトナムで開発を行った場合のトラブルとして、例えば「細かい仕様や希望まで伝わっておらず、理想通りのシステムが出来上がらなかった、ということがあります。これはコミュニケーションの問題が大きいと言えるでしょう。

また、習慣や文化的な違いから、開発当初は品質や納期の管理が難しかった、というケースもあるようです。

事例1:いつまでも増えない進捗報告

Aさんの会社は2008年にベトナムでオフショア開発をしていましたが、計画の遅延が頻発するようになり、Aさんがベトナムへ派遣されました。

まず、Aさんは70人のエンジニアをまとめる現地のプロジェクトマネージャー(PM)へ進捗に関する報告を求めましたが、一向に話が進みません。そこで改めて実態を確認すると、PMがエンジニア1人ずつとのんびり世間話を交わしながら進捗を尋ねているという状態でした。しびれを切らしたAさんは自ら報告用のデータを用意し、全員へ提出を求めましたが、状況はなかなか好転せず、改めて各エンジニアにそれぞれ進捗報告の重要性を説明して回り、ようやく少しずつ協力してくれる人が現れ始めました。

このように、事前に現地と意識を共有できておらず、日頃から信頼関係も構築できていなければ、問題が起きても早急な改善が望めず、計画スケジュールが根本的に破綻してしまう可能性もあります。

事例2:納期日に発覚した大幅な遅延

ベトナムの会社へシステム開発を委託していたBさんは、毎朝のTV会議で現地PMから大まかな進捗報告を受けていましたが、納期の数日前になって、開発計画が1日ほど遅れていると伝えられました。

しかし、PMは問題なく遅れを取り戻せると回答し、Bさんも1日程度の遅れであれば問題ないだろうと深く追究しませんでした。ですが、翌日になっても、翌々日になっても納期の遅れは解消せず、やがてそのまま納品日を迎えました。

そこで改めて納品可能な時期を確認すると、その時に初めて実はもっと大幅な遅れが生じていると判明したのです。Bさんが慌ててPMに詳細を報告させたところ、限定的だと思われていた問題は他にも影響しており、結果的に7日もの遅れとなりました。

定例会議は大切ですが、報告の仕方を現地PMに任せきりにするのでなく、日本側でも積極的に詳細確認へ努めていかないと、実態を把握することはできません。

事例3:エンジニアの大半が外部のアマチュア

Cさんがベトナムの開発会社へWebシステムの新規開発を発注した際、途中からスケジュールに遅れが生じ始めました。そこでCさんは現地のPMとTV会議を行い、早急な状況改善を求めました。するとPMはエンジニアの増員によって遅延を解消すると確約したのです。

しかしその後さらに遅れが拡大していき、Cさんは現地の部下に実態調査を命じました。その結果、エンジニアの頭数はそろっていたものの、その大半が学生インターンであると発覚したのです。

当然ながら、いくら大学で専門に勉強していても彼らはプロのエンジニアでなく、業務経験もありません。ましてや学生インターンはあくまでも外部の人間です。その後、改めてエンジニアが動員されたものの、システムが完成したのは納期から半月も遅れた時でした。

ベトナムに限った話でなく、相手会社のコンプライアンス意識や誠実さを正しく確認しておくことは重要です。

事例4:増員エンジニアによる脆弱性混入

新規Webシステムの開発プロジェクトをベトナムの会社に委託したDさんは、事前にきちんとコーディング規約や必要資料を共有しており、適切な連携も行っていたため、深刻なトラブルが発生することもなく開発計画は順調に進んでいました。

しかし、いよいよプロジェクト完了して、受け取った成果物の最終チェックを日本で行った際、システムの脆弱性に重大な問題があると発覚したのです。驚いたDさんが脆弱性の原因を確認すると、それはプロジェクトの途中で増員された数名のエンジニアによる作業と判明しました。

スケジュールに遅延が生じると、エンジニアが増員されることもあります。ですが、そこで正しく情報や意識を共有し直しておかなければ、途中参加のエンジニアによって思わぬエラーが生じることもあります。また、製品仕様や機能に関してだけでなく、脆弱性についても普段から意識してチェックしておくことが必要です。

ベトナムでオフショア開発が失敗する要因

ベトナムでのオフショア開発が失敗したり、トラブルが起こったりする原因として、まず「日本側の思い込み」が挙げられます。例えば、「ベトナムは親日の国であるから日本語でのコミュニケーションも簡単だろう」と考えて開発をスタートする場合があります。

しかし、大まかな日本語を理解できたとしても、やはり他言語。細かいニュアンスまで理解したりすることは難しいことも多いため、細かい部分までの意思疎通ができていなかったばかりに予定通りの開発が行えない場合があります。さらに、「言わなくてもわかるだろう」という意識も失敗の元となります。

成功させるために重視したいこと

オフショア開発を成功させるためには、思い込みを捨てることがまず大切。やはり他の国であるからこそ、育ってきた環境も文化も異なるということをしっかりと念頭におき、きっちりと計画やシステム設計についてミーティングを行うなど、お互いの意思疎通を行うようにしたいものです。

まとめ

トラブル事例についてご紹介してきましたが、やはりベトナムはオフショア開発先として魅力的です。多くのメリットを最大限に生かすために、考えられるトラブルについてはあらかじめきっちりと対策を行っておくことが大切です。開発について人材確保やコスト削減について悩みを抱えているのであれば、オフショア開発を検討してみてはいかがでしょうか。

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